したたかな彼女
END
それから三ヶ月ほどたってからだ。
まりえから志保にメールがあった。
『久しぶり~★ 元気?? 暇な日教えてよ!』
志保が出て行ってからのこの三ヶ月間、全くもってまりえと連絡などとっていなかった。
もちろん志保は芳樹のことを忘れてなどいない。 未だに好きだ。
まりえから連絡が無いのは、きっと芳樹とうまくいっているからだなんて、そんなくだらない妄想ばかりしていた。
新しい出会いもなければ、なんの代わり映えもない日々で、本当に毎日がつまらない。
『17、22日が開いてるよ!』
志保は無表情でメールを打つ。
“また遊ぼう”なんて自分から言っておきながら、今更なんの用なんだと志保はどこかで思った。
―それなのに友達を続けようと思うのはなぜだろうか?―