カワイイ子猫のつくり方
『しゅ…守護霊??それに朝霧…きょうすけって…』
守護霊なんてものが本当に存在するんだという驚きと。
(院長ってことは、もしかして…もしかしなくても朝霧のお父さんのこと…だよね?)
朝霧父が京介という名であるいう、別段知らなくても何ら困らない情報に小さな関心を覚えていた。
そんな実琴を他所に、女性は実琴(子猫)の頭をそっと優しく撫でながら口を開いた。
『探していたのは京介があなたのことを気にしていたから…っていうのもあるけど、実はずっと見ていて気になっていたのよね』
『?』
『何で猫ちゃんに人間の女の子が憑いてるんだろうって』
『……え?』
『いえ、『憑いてる』というよりは『入ってる』と言った方が正しいかしら。でも、ここに来てやっと解ったわ。あなたの本当の身体は、この病院で眠っていたのね』
『……っ…』
実琴は驚愕した。
まさか自身に起きている、この…自分でも良く分からない不可思議な状況に気付いてくれる者がこの世に存在するなんて思ってもみなかったから。
いや。実際は、この世の者でもないのだが。
しゃがみこんだまま、優しく微笑み掛けてくる女性に実琴はおそるおそる聞いてみた。
『どういう…こと、ですか?守護霊さんには私のことが見えているの?どうして私が人間だって分かるんですか?』
信じられないというように瞳を揺らして見上げてくる実琴に、女性はクスリ…と小さく笑った。
守護霊なんてものが本当に存在するんだという驚きと。
(院長ってことは、もしかして…もしかしなくても朝霧のお父さんのこと…だよね?)
朝霧父が京介という名であるいう、別段知らなくても何ら困らない情報に小さな関心を覚えていた。
そんな実琴を他所に、女性は実琴(子猫)の頭をそっと優しく撫でながら口を開いた。
『探していたのは京介があなたのことを気にしていたから…っていうのもあるけど、実はずっと見ていて気になっていたのよね』
『?』
『何で猫ちゃんに人間の女の子が憑いてるんだろうって』
『……え?』
『いえ、『憑いてる』というよりは『入ってる』と言った方が正しいかしら。でも、ここに来てやっと解ったわ。あなたの本当の身体は、この病院で眠っていたのね』
『……っ…』
実琴は驚愕した。
まさか自身に起きている、この…自分でも良く分からない不可思議な状況に気付いてくれる者がこの世に存在するなんて思ってもみなかったから。
いや。実際は、この世の者でもないのだが。
しゃがみこんだまま、優しく微笑み掛けてくる女性に実琴はおそるおそる聞いてみた。
『どういう…こと、ですか?守護霊さんには私のことが見えているの?どうして私が人間だって分かるんですか?』
信じられないというように瞳を揺らして見上げてくる実琴に、女性はクスリ…と小さく笑った。