カワイイ子猫のつくり方
(だが、そもそもコイツのやってること自体が非現実的な気さえするんだが…)
それでも、辻原に会いに来た以外にコイツがここまで来る意味や理由が見つからないのだから認めるしかない。
「わざわざこんな所までやってくるお前の原動力って、いったい何なんだろうな?」
子猫の瞳を覗き込むようにして話してはいるが、それは何処か朝霧の呟きのようだった。
疑問を口にしつつ、己の中で考えを巡らせる。
「辻原の傍へ行ったところで、いったい何があるっていうんだ…?」
それ以外に動機がないと思うのに。
その大本の部分がどうしても解らない。
(…あさぎり…)
理解しようと、してくれているんだろうか。
ミコの行動の意味を。
(それも、ミコが実琴に会いに来たことに気付いているなんて。それを分かっていて探しに来てくれたなんて…)
想像もしてなかった。
ずっと大人しく朝霧の言葉に耳を傾けているミコの様子に、朝霧は少しだけ表情を緩めると言った。
「お前、もしかして辻原の所に行こうと思っても出て行けなくて、ここで足止めを食らってたんじゃないのか?」
「にゃっ!?」
(あ…ある意味、的を得ていて怖いんですけどーっ!)
全て見透かされているようで、内心ヒヤヒヤしていると再び朝霧が口を開いた。
「一緒に連れて行ってやろうか?」
(……えっ?)
思いもよらぬ展開になった。
それでも、辻原に会いに来た以外にコイツがここまで来る意味や理由が見つからないのだから認めるしかない。
「わざわざこんな所までやってくるお前の原動力って、いったい何なんだろうな?」
子猫の瞳を覗き込むようにして話してはいるが、それは何処か朝霧の呟きのようだった。
疑問を口にしつつ、己の中で考えを巡らせる。
「辻原の傍へ行ったところで、いったい何があるっていうんだ…?」
それ以外に動機がないと思うのに。
その大本の部分がどうしても解らない。
(…あさぎり…)
理解しようと、してくれているんだろうか。
ミコの行動の意味を。
(それも、ミコが実琴に会いに来たことに気付いているなんて。それを分かっていて探しに来てくれたなんて…)
想像もしてなかった。
ずっと大人しく朝霧の言葉に耳を傾けているミコの様子に、朝霧は少しだけ表情を緩めると言った。
「お前、もしかして辻原の所に行こうと思っても出て行けなくて、ここで足止めを食らってたんじゃないのか?」
「にゃっ!?」
(あ…ある意味、的を得ていて怖いんですけどーっ!)
全て見透かされているようで、内心ヒヤヒヤしていると再び朝霧が口を開いた。
「一緒に連れて行ってやろうか?」
(……えっ?)
思いもよらぬ展開になった。