カワイイ子猫のつくり方
(でも…徒歩通学ってことは、そんなに学校からは遠くないってことだもんね)
そう考えて、まずは登校する朝霧の後をついて行き、学校に一旦戻ってから移動することに決めた。
支度を済ませて朝霧が部屋を出たのと同時に、置いていかれないように慌てて外へと飛び出した。
木を降りるのにかなりの時間をロスしたものの、何とか朝霧の姿を見失わずに済み、現在に至る…という訳だ。
先を歩く朝霧に気付かれないように物陰に入っては、またこそこそと追い掛ける。
だが、少しでも急ぐと首元の鈴が鳴ってしまうので、ゆっくりと歩くことしか出来ず、朝霧との距離は次第に開いていくのだった。
(背の高い朝霧の一歩と子猫の一歩とじゃ、進む幅が違いすぎるよーっ。それじゃなくてもイマイチ歩き辛いのにっ!)
自分がしっかり猫になってしまっているとはいえ、四足歩行はどうしても不思議な感じがする。
だが、そんなことを心の中でぼやいている内に朝霧は広い通りへと出ると、何とバス停の前で足を止めた。
数人並んでいる列の後ろへ着くと、腕時計で時刻を確認する素振りを見せている。
(えっ?うそ、何でっ??徒歩通学じゃなかったのっ!?)
実琴は慌てて僅かに足を早めるが、その向こうからバスが近付いて来るのが見えた。
そう考えて、まずは登校する朝霧の後をついて行き、学校に一旦戻ってから移動することに決めた。
支度を済ませて朝霧が部屋を出たのと同時に、置いていかれないように慌てて外へと飛び出した。
木を降りるのにかなりの時間をロスしたものの、何とか朝霧の姿を見失わずに済み、現在に至る…という訳だ。
先を歩く朝霧に気付かれないように物陰に入っては、またこそこそと追い掛ける。
だが、少しでも急ぐと首元の鈴が鳴ってしまうので、ゆっくりと歩くことしか出来ず、朝霧との距離は次第に開いていくのだった。
(背の高い朝霧の一歩と子猫の一歩とじゃ、進む幅が違いすぎるよーっ。それじゃなくてもイマイチ歩き辛いのにっ!)
自分がしっかり猫になってしまっているとはいえ、四足歩行はどうしても不思議な感じがする。
だが、そんなことを心の中でぼやいている内に朝霧は広い通りへと出ると、何とバス停の前で足を止めた。
数人並んでいる列の後ろへ着くと、腕時計で時刻を確認する素振りを見せている。
(えっ?うそ、何でっ??徒歩通学じゃなかったのっ!?)
実琴は慌てて僅かに足を早めるが、その向こうからバスが近付いて来るのが見えた。