カワイイ子猫のつくり方
『あっ!ごめん。えーと…学校っていうのは、沢山の人が集まる所だよ。高校生たちが集まって勉強してる所…なんだけど。あっ高校生っていうのは、えーと…っ…』
上手く説明出来ずにあたふたしていると。
『ふーん?よく分かんないけど…。朝、おんなじ服着た奴らが一杯入って行く場所なら知ってるぞ。広い場所にはボールが沢山転がってたりすることもあって楽しそうなんだけど、前にウッカリ入ったら追い掛けられて大変だったんだよなー』
その時のことを思い出してるのか、猫が遠い目をして言った。
『うんっ!多分それだよっ』
実琴は目をキラキラさせた。
『ふーん、そっか。そこなら俺んちの裏の塀からずっと塀の上を渡って行って、突き当りの道まで出れば向こう側に見えるぞ』
『ありがとう!でも、そうか…ここはあなたの家だったんだね』
『そ。俺のご主人さまの家さ。でも、お前…チビのくせにムズカシイこと沢山知ってんだなー?それに妙にキモ据わってるし。お前って、ちょっと変わってるよな?』
再び興味津々に覗き込んでくるその猫に、実琴は苦笑を浮かべるしかなかった。
それでも、どこか面倒見の良いその猫に案内して貰うと、その家の裏の塀へとよじ上った。
少しだけ、その高さにくらり…ときたが、慣れてしまえば大丈夫そうだ。
薄い塀の上も、この小さな身体なら特別問題なく歩けそうだった。
上手く説明出来ずにあたふたしていると。
『ふーん?よく分かんないけど…。朝、おんなじ服着た奴らが一杯入って行く場所なら知ってるぞ。広い場所にはボールが沢山転がってたりすることもあって楽しそうなんだけど、前にウッカリ入ったら追い掛けられて大変だったんだよなー』
その時のことを思い出してるのか、猫が遠い目をして言った。
『うんっ!多分それだよっ』
実琴は目をキラキラさせた。
『ふーん、そっか。そこなら俺んちの裏の塀からずっと塀の上を渡って行って、突き当りの道まで出れば向こう側に見えるぞ』
『ありがとう!でも、そうか…ここはあなたの家だったんだね』
『そ。俺のご主人さまの家さ。でも、お前…チビのくせにムズカシイこと沢山知ってんだなー?それに妙にキモ据わってるし。お前って、ちょっと変わってるよな?』
再び興味津々に覗き込んでくるその猫に、実琴は苦笑を浮かべるしかなかった。
それでも、どこか面倒見の良いその猫に案内して貰うと、その家の裏の塀へとよじ上った。
少しだけ、その高さにくらり…ときたが、慣れてしまえば大丈夫そうだ。
薄い塀の上も、この小さな身体なら特別問題なく歩けそうだった。