カワイイ子猫のつくり方
朝霧くんの観察日記2
…夢を見ていた。
先程から、夢だという自覚が何故だか自分の中にあった。
「アイツ…何処へ行ったんだ?」
ずっと、薄暗い一本道をひたすらに歩き続けている。
此処が何処であるとか、そんなことは何も気にはならず、ただ探していた。
…そう、あの小さな子猫を。
またカラスに襲われたりしていないか。
ふと、そんな心配が頭をよぎるが、周囲にカラスなどの気配は何もなく、しん…と静まり返っている。
だが、それさえも特別気にはならない。
それでも、この先に子猫がいることが分かっているかのように、足を止めることなく前へと運び続ける。
「アイツの行動は読めないからな…」
思わぬ所から今にも飛び出して来そうだ。
俺は自分でも動物好きだという自覚はある。
だから素直に子猫を可愛いと思っているし、成り行きとはいえ飼うことになったのを後悔なんかしていない。
むしろ動物を飼うということそのものが懐かしく、少し嬉しかったぐらいだ。
だが、見た目は可愛いふわふわの小さな子猫だが、アイツはどこか変わっている。
俺の中では、ヘンな猫だという認識は消えずにいた。
とても感情が表に出やすく表情が豊か。
猫だって生き物だ。
どんな奴にだって性格はあるし、その時々で態度や表情を見せるのが普通だ。
だが、あの子猫は『何か』が違うと感じていた。
先程から、夢だという自覚が何故だか自分の中にあった。
「アイツ…何処へ行ったんだ?」
ずっと、薄暗い一本道をひたすらに歩き続けている。
此処が何処であるとか、そんなことは何も気にはならず、ただ探していた。
…そう、あの小さな子猫を。
またカラスに襲われたりしていないか。
ふと、そんな心配が頭をよぎるが、周囲にカラスなどの気配は何もなく、しん…と静まり返っている。
だが、それさえも特別気にはならない。
それでも、この先に子猫がいることが分かっているかのように、足を止めることなく前へと運び続ける。
「アイツの行動は読めないからな…」
思わぬ所から今にも飛び出して来そうだ。
俺は自分でも動物好きだという自覚はある。
だから素直に子猫を可愛いと思っているし、成り行きとはいえ飼うことになったのを後悔なんかしていない。
むしろ動物を飼うということそのものが懐かしく、少し嬉しかったぐらいだ。
だが、見た目は可愛いふわふわの小さな子猫だが、アイツはどこか変わっている。
俺の中では、ヘンな猫だという認識は消えずにいた。
とても感情が表に出やすく表情が豊か。
猫だって生き物だ。
どんな奴にだって性格はあるし、その時々で態度や表情を見せるのが普通だ。
だが、あの子猫は『何か』が違うと感じていた。