幸姫



 当然止まったと思ったら、激しい滝の前にいた


 「ここが入り口だ」


 秋夜さんはそう言うと、滝の中を指差した

 「この先に魔法界が広がっているんだよ」

 続いて茶葉の人も言う


 「まぁ、本当は地面に書いたほうが早いんだが、ひと目もあるしな」

 秋夜さんは、そんな事を言いながら杖を取り出し、何やら呪文を唱えた


 すると…


━━━━ギギギギ……


 激しく地面に向かって叩き落ちていた滝水は、避けるように端に分かれ、一本の道を作った

 その先に岩の扉のようなものが見えた


 これが……魔法界へ繋がる扉



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