幸姫



 「スゴイ……」

 中を見て、思わず口から声が漏れた

 全てが白で統一された家具に、上を見上げればシャンデリア  


 施設にいた時よりも、何倍も広い部屋

 何から何まで驚いた


 「今日からこれがお前の部屋だ」


 「えっ!?私の部屋!!?」

 思わず大きな声が出てしまった

 でも、この部屋を一人で使うには贅沢すぎるような広さ


 「お前はこの国の姫なんだから、これぐらいは当然だ」

 平然な顔でそう答える

 姫……

 未だに受け入れられない、その単語


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