幸姫


【side秋夜】


 俺のお父さんは、この王国に仕える騎兵隊長であり、唯一数少ないマリアの能力を知る人物の一人だった


 俺は物心つく前から、そんな親父に連れられ、よくお城へ通っていた


 マリアとはよく遊ぶ仲で、親同士も身分関係なく仲良しだった


 幼いながら、このまま一緒に小学校に通ってどんどん進学していき、いずれマリアはこの国の立派な姫となるんだろうな


 そして俺は、親父の後をついでマリアを…国民皆を守る騎兵隊になるんだと思っていた


 が、その矢先思いもよらない事件が起こった


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