幸姫
学校から施設まではそう遠くなくて、歩いて20分の距離
バスを使えば5分でつくけれど、お金節約のためあえてバスは乗らないようにしている
━━ガラガラッ。
「ただいま〜!」
「あら、お帰りなさい!」
施設に帰ると施設長の智恵(ともえ)さんが迎えてくれた
「今日はね、年少の大樹くんの意見でハンバーグにしたけど良かったかしら?」
大樹くんとは、今施設の中で一番幼い子だ
確か四歳だった気がする
「良いですよ。私も、ハンバーグ大好きなんで!」
「良かったわ〜!じゃあ、部屋に戻って着替えてから来てね!」
「はい」
私は二階にある私の部屋へと向かった