幸姫
とりあえず私服に着替えて、ご飯食べに下へ行かなきゃな
リビングへ向かおうとドアへ身体を向けた時
誰かの声が聞こえた
「…姫さんか?」
低くて、でも何だか耳あたりのよい、落ち着く声
聞いたことの無いはずなのに、その声に不思議と懐かしさを感じた
「あれが姫さんですか?後ろ姿でよく分かんないなぁ〜」
その後ぐらいにもう一人、男の声が聞こえた
声の聞こえた方を振り向くと、外から部屋の中を覗きこむ二人の男がいた
男がいることも驚いたが、それより驚いたのが
「どういうとこ……っ!?」
ここは二階なのに、部屋の中を覗き込めているという、現状
浮いてるとしか、考えられない