幸姫



 「あ、秋夜さん。言うの忘れてましたが、僕結界かけておいたので、感謝してくださいね」

 「調子にのんな、カス」


 「酷いな〜」


 「………何が目的なのよ。お金??言っとくけど、この家にお金なんてないわよ!!」


 そう言って、キッと睨みつける
  

 が、向こうには効かない


 「金には困ってねぇよ」

 「じゃあ、何なのよ!!」

 「お前をー…姫さんを迎えに来た」


 …………はぃ??


 「意味わかんないんだけど」

 「まぁ、そうだよな。いきなり迎えに来たとか言われてもそうなるだけだな」


 「もう、素直に話しちゃえば良くないですか??」

 「ん〜…そうだな。至急だし、王様も長くはないしな」


 秋夜と呼ばれる男は決意したような、真剣な目で私を見た


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