彼女と彼らの6ヶ月の物語
「あ、ちなみに家どこ?この辺?」
と、わたしを見ながら言ってきた。
そう、今日は資格試験の日。
よって今はその帰り……
「○○です。今日は、その…試験で…。」
と、正直に伝えた。
なんか分かんないけど、この人たちにはどんな嘘をついたとしても、すぐに見破られてしまう気がする。
「そっか、じゃあ1時間あれば帰れるから良いね。」
「どこに連れてく?」
「お前んとこ。」
「まじか、じゃあ行こっか?」
「あ、はい……。」
そして、あたしは手を差しのべた彼に着いていった。