彼女と彼らの6ヶ月の物語
10分くらいたって話が終わると、新見さんじゃない人が突然
「ふーん。要するにこの女は後先考えずに男潰たアホって訳か。」
などと、わたしに向かっていってきた。
言ってるとは間違っていなかった。でもちょっと要約酷くない?とは思った。
そして、わたしと新見さんが驚くことを口にした。
「気に入った。」
「「え?」」
新見さんと揃った。
「え、ちょっと待って、気に入ったって、え?まじ?」
新見さんの方が混乱している様だった。
混乱する新見さんに対して落ち着いた様子で彼は続けた。
「ちょうどいいだろ?"表と裏をつなぐ仲介役"に。」
「うん、まぁそりゃ便利だけど、え?」
まだまだ混乱して疑問をぶつける新見さん。
わたしは訳がわからず固まるしかできない。
そして、もう1人の男はわたしの方を向いて
「お前、俺らに協力しろ。できないって言ったら今すぐ殺してみようか?」
と、拳銃を向けながら言ってきた。