彼女と彼らの6ヶ月の物語


―――――――――――プルルルル…………

―――――――ピッ
[はい、新見です。]

「あ、新見さん!こんにちは、黒崎です。」

[あぁ、黒崎さん、どうしたの?]

「あ、えっと、マンションの前にいるんですけど…その…[え、まじ?もう来ちゃった?]

恥ずかしい電話をかけた理由を言おうとモゴモゴしていると、驚いたように遮られた。

びっくりしたけど、ちょっとラッキーだと思ってしまった(笑)


「はい、あの、ダメでしたか?」

[あ、いやいや大丈夫なんだけどさ、僕、今、職場にいるんだよね。だからさ"1801"でインターフォン押してくれる?
んで、名前と僕がそうしろって言ったって言えば開けてくれると思うから。]

「あ、はい!了解です!」

[うん、エレベーターはⅢに乗って!じゃあ僕も早く帰るようにするから、気をつけて!]

「はい。丁寧にありがとうございます!」

[いーえ!じゃまた何かあったら連絡して!じゃっ――――――――ブチッ]


部屋番号、無事に聞き出せて良かったぁ。
何か急いでたけど電話して大丈夫だったかな?

まぁいっか!よし、中に入ろう!
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