彼女と彼らの6ヶ月の物語
そして、この1ヶ月で2人のことが少しずつ分かってきた。
まず、竜也さん(26)は警察官でしかも、エリート。キャリアと呼ばれる人らしい。
でも、困ったことに重度のプレイボーイ。
初めて会ったときの親しみやすさに納得できた。
竜也さん曰く、しっかり女たちを管理してれば、この職業でも全く問題ない!らしい…。
そして、隆友さん(27)は花園会系2次団体の高松組の若頭…。
初めて聞いたときは、わりとガチで後退りした。
無愛想で怒ったときのオーラが半端なかったのも納得できた。
あの日以来、隆友さんが笑ったところは見れていない。
でも、わたしの記憶にはバッチリ残ってる!
いつか笑ってほしいなぁ…。
なんて思いながら接してたりする。
そしてそして、(注目の)わたしの仲介役としてのお仕事は……!!
情報伝達…だけ。
2人は民衆の味方と敵。表社会と裏社会。
交わってはいけない職種の人間同士だから、大学生のわたしに情報伝達させるのがちょうど良かったらしい。
もっともっと2人の力になりたい。
けどこれ以上関わってはいけない気もする。
そんな風に思ってる。
でも、わたしは仲介役として2人といれることを、嬉しく思ってる。
怖い人たちなのかもしれないけど、何故か落ち着くし、何より話していて楽しかった。