彼女と彼らの6ヶ月の物語
「リンリン?どうしてそんなに紅くなってるの?」
反応が予想以上におもしろかったからついついイジメてしまう。
「赤っ!?!!さ、寒いから!ほ、ほらもう11月だからねぇ~。」
「そんなに否定しちゃったら隆が可哀想だよ?」
「なっ何でそうなるわけ!?そーゆーの良くない!!イジメって言うんだよ!?第一、あたしが男の人好きになるとかあり得ないし、隆友さんはあたしのこと、言うことよく聞く便利なアホって言って「はいはい。分かりましたぁ~」
さえぎられた……。
何なの本当に!こないだ由紀にも同じようなこと言われたしっ!!
好きな人なんてできる訳ないじゃん!
「じゃあさ、リンリンは隆のことどう思ってるの?」
「へ?」
「正直に。」
正直に……?
うーん、強引で意地悪で物騒で……でもたぶん優しくて……笑った顔は優しさが溢れてたもんなぁ……。もっかい見たいよね。うん。
「ふーん。」
え?何がふーん?
「いや、口に出てるよ全部。」
「はっ!?え、嘘でしょ!?!!」
最悪……。
わたしのとーっても悪い癖だよね。