彼女と彼らの6ヶ月の物語
"チャンスは1回"
プラスチックと鉄じゃ1発の重みが違いすぎる。
1回を逃したら、わたしの人生終わりだよね。
狙うのは、相手が隙を見せる瞬間—————
「チッ無視か。まぁいい、くたばれクソガキッ!!!!!!」
そう、それは相手がパイプを振り上げた瞬間—————
————————バコーン
——————バタッ
「ふぅ...ギリギリだったぁ」
さて、気絶させたは良いものの……
この人、どうしょう。
警察に連絡する?いや、そんなことしたら有段者の方が悪くなるんだよね?そうだよね?
―――――――――――パチパチパチパチ
「ずいぶんと良い腕もってんなぁ」
必死に今後のことを考えていると、どこからか聞こえてきた。
そして、2人組の男が姿を現した。