魔法の王子様
慌てて北見君に伸ばそうとしていた手を引っ込め、
「大丈夫だよ」
と言うと
「ほら大丈夫だって、早く行こ?」
とみんなが北見君を連れて行こうとする。
「え、でも」
北見君が心配そうな顔で言った。
これ以上心配かけちゃだめだ
「大丈夫だから行こ?」
と私もみんなについていった。
校内案内中私の心臓は鳴りっぱなしだった。
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