例えば星をつかめるとして
あとがき
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
初めましての方も、お久しぶりの方も。改めまして、紫月瑠維です。

『例えば星をつかめるとして』、お読みいただき、本当にありがとうございます。

この話は、スタ文大賞用、という名目を借りて、好き勝手書かせて頂いたものです。私なりの『成長』『恋愛』『非日常』を、沢山詰め込ませて頂きました。

『成長』は、私がこの春高校を卒業したばかりということで、私や友人の入試の時の心情をかなり参考にしました。その当時では書けない、終わってすぐ振り返れる今しか書けないものだと思います。

舞台は現代日本ですがキーワードは宇宙です。宇宙です。どうも『人間の住めないような場所』に惹かれるタイプらしくて、他作品で海の底書いたりしてるんですが、今度は宇宙に行きました。月が好きなのでよく書くんですがさらに遠くまで行きました。

宇宙、良いですよね。毎日毎日、夜になるとこの目で見えるのに、手を伸ばしても触れられない。この短い足では、どんなに駆けても小さな地球から抜け出せない。

『非日常』という文字から連想したのが、この宇宙でした。身近なようで、遠い。宇宙をテーマに、書いてみたくなりました。なにせ、冒頭から隕石降りますからね。非日常感たっぷりですね。

日本では隕石って珍しい感じがしますが、外国ではそうでもないんですよ。オーストラリアなどには大きなクレーターが残っている場所もあります。降りやすい場所とそうでない場所とあるのかな?と調べたのですが、どうやらそういうわけでもなく日本の面積がちっちゃいからってだけらしいです。なんだよ。
もちろん日本にも降りますよ。大昔降ってきた隕石を御神体として祀る神社があったりもするらしいです。いつか行ってみたい。

話が逸れましたね。いや、逸れてもいないのかな。この話を書くにあたって、天文関係の知識がだいぶ増えました。数年ぶりに理科便覧やら地学の教科書を出してにらめっこしたんです。高校で習ってた当時はなかなか成績良かったんですよ地学。なんといっても先生がダンディでかっこよくて、先生に褒められたいがために勉強してた記憶があります。不純ですね。

とにかく、やたら調べて知識は増えたんですが、如何せん使いどころがない。そこで思いついたのが各節末のおまけページです。ちょっとは雰囲気作りに貢献できていたでしょうか。作者個人としてはあのページすごく楽しかったです。節タイトルも、おまけで触れる単語とリンクさせて、その単語は話の内容に合うものを選んで。ただ説明力がどうにもなくて、分かりづらかったところもあったと思います。すみません。あと後半は急ピッチで作業を勧めすぎたので、某Wikipediaの説明をだいぶ参考にしています。すみません。

ほんとに後半は、ほんとに私か?ってくらいすごいスピードで書いてました。いや、私比較なだけなのでもっとすごい人もいるんですけどね。八月最後から五日間、学校の泊まり込みセミナー(しかも電波通ってないかもしれない)が入ってしまったので、その出発前は三時半まで起きて作業しました。仮眠とって五時半に起きて、今電車の中であとがきとあらすじ書いてます。うわあ。

こんなに必死になって、精も魂も尽き果てて書いた作品なので、終わってしまうと考えるとそれはそれで寂しいものがあります。ほしのかなたを結構気に入っていたので、もう締切やばいのに叶多に振り回される日々もないのか……と。

そんな気持ちなので、この作品をもし目にして頂いて、さらに気に入って頂けたら、感慨もひとしおです。澄佳や叶多を通じて、何か感じ取っていただけたなら、これ以上嬉しい事はありません。

重ね重ねになりますが、本当に、お読み下さりありがとうございました。

これからも細々と、活動を続けてまいりますので、よろしくお願い致します。



2016年 8月 29日 紫月 瑠維

< 210 / 211 >

この作品をシェア

pagetop