「好きになったかもしれない。
君が生まれた、この小さな星のこと」
ーー隕石が降ってきた。
夢も奇跡も信じられない。毎日なんとなく憂鬱でやるせない。そんなとき、空から降ってきた隕石が"星野彼方"と名乗る少年として目の前に現れた。
彼方とかけらを集めながら、澄佳は段々と身近にある美しさや自分のやりたいことを見つけてゆく。けれど突然、彼方は地球から姿を消してーー。
空から落ちてきた少年、彼方の魅力はさながら、作者さまの宇宙に関する知識の膨大さとその筆力にただただ圧巻されました。美しい夜空の描写や澄佳の心の変化、手に取るように伝わってくる。
不覚にも澄佳が記憶を無くす過程と彼方の手紙には泣いてしまいました。圧巻の一作です。是非ご一読ください。