涙ーありがとうを君にー


「「御意」」

と、二人は即答する。

「本日の仕事は?」

と、峰子が問う。

「本日は今のところ一件だけですが…」

と、希衣(湖咲の母)が返答する。

「よかろう、
本日の仕事は我が息子に頼む。

湖咲と瑞穂は夜私達のところにきなさい。

夜呼ぶまで二人は下がってよし」

と、さがらされる。



二人は成宮邸の屋根に並んでいた。

「眠いな…」

と、瑞穂はあくびを漏らす。

湖咲にも、あくびはうつり大きなあくびをする。

「瑞穂…、
お前…。

やっぱりいいや…」

と、言い澱む。

「ん?どうした?

…あっ、そういえば、
今日って金曜じゃんッッ休みだあ」

と、満面の笑み。

「御祖父様達がいるけどな。

あー、眠いなあ」

と、苦笑をする。

瑞穂は物凄い嫌な顔をした。

「さて、夕食まで寝るか。
天気もいいし」

「うん」

二人は一睡もしていないだけあって3数えるうちに寝息を起ててね始めた。
< 11 / 62 >

この作品をシェア

pagetop