涙ーありがとうを君にー
「瑞穂、湖咲!!
ご飯よ。
起きなさいっ」
と、優花が大きな声をだすと二人はゆっくりと起きた。
「お前達は今でも手を繋いで寝ているんだな」
との懍の言葉に、
自分の手を見ると二人は顔を赤くした。
「今更、恥ずかしがらなくてもいいだろ」
懍に突っ込まれ、
二人は苦笑を浮かべる。
今晩は、
藤宮の家で皆で食べるようだ。
なんだかんだで夕食は終わり、風呂に入る。
時刻は21:00をさしている。
…ついに、
呼び出しがかかった。
道場の奥の座敷に二人揃って入ると、
そこには、
滋行と峰子がいた。