涙ーありがとうを君にー
1・動き
「…ふぅ。
疲れたってゆうか、
何て言うか…
なんか俺、
あの人達には一生かかっても反論できる気がしねぇ…
兄貴達大変だな…」
湖咲の言葉に、
「ほんと。
あのじじぃっ、
じゃなくて御祖父様達に反論できる人がいたら会ってみたい…
姉貴と兄貴、
よく大人しく従ったね」
瑞穂の最後の一言に頷く湖咲…
「やっぱり、
あの人達には敵わないよ…
たとえ兄貴達が否って答えたとしても、
聞き入れてもらえない」
「そうね…
でも、
なんだかんだで姉貴達仲良しだよね。
まっ、
決まってしまったからにはこれからよろしくね。
湖咲…
あたしは湖咲が嫌って言ってもずっと、
ずっと一緒にいるからね」