涙ーありがとうを君にー
「お前さ、痩せた?」
と、瑞穂の腹のみる。
二人は小さい頃から稽古や仕事など着替える時は一緒だ。
「どこ見てんの?
助平湖咲!!!」
と、顔を赤くする。
「はあ?
何を今更…
つか、別にお前の躯みてもおもしろくねェしっ!!!
お前の小さいその乳が、
もっと成長するといいね」
ふんっと、あっかんべーをする。
「変態!!!
湖咲なんかいつも兄様と姉様に遊ばれてんじゃんかっ!!!
だいたい、湖咲なんて筋肉全然ないじゃんっ」
と、い〜っと唇の端を引っ張る。
喧嘩をしながらも、準備を進める。
準備が整うと、
喧嘩を辞め真剣な顔になる。
「さて、行くか」
「うん」
二人はハイタッチをして駆け出す。