涙ーありがとうを君にー
門へ向かいながら湖咲は琥珀に携帯でTELをしる。
「…もしもし」
『もしもし、湖咲?』
「うん、俺。
滋行様から言われて今からそっち行くから、
場所教えて」
『ん〜、ここは、
隣町との境。
お前どうせ瑞穂と一緒だろ?
じゃあ、澤律高校(瑞穂達の通っている高校)で落ち合おう』
「そう。瑞穂と二人。
わかった。じゃあ学校着いたら中庭の桜の木のとこにいる。」
『わかった。校内に入る前にTELしあうんだ。
後何かあったらすぐTELすること』
「わかった。そっちもな」
電話をきり湖咲は口早にTELの内容を伝える。
「じゃあ学校まで急ぐか…」
「うん」
二人は駆けて行った。