涙ーありがとうを君にー


琥珀と瑠璃の元まで5メートルと言う時、
瑞穂は舌打ちをする。

サラリと後ろから飛んできか短刀をかわす。

湖咲が溜め息をつく。

「はぁ…

もう、危ないじゃんか」

「諦めたら?

今に始まった事じゃないし…」

これまたサラリと言い返される。

かわしながらも合流した四人。

「さて、一応確認。

向こうが手ェ出してきたら思う存分やり返していいんだよな?」

「はい。

…にしても、口悪すぎですって、
に、っと、いや、
…琥珀」

「はい、よくできました!!!

うっかり、呼びましたなんてことすんなよ?」

「うん。

わかっ、てる…」

「ほら、また〜」

成宮兄弟の会話を聞いて肩を震わす藤宮姉妹。

「相変わらず、仲良いねえ…

瑞穂も注意しなよ?」

「うん。大丈夫だよ!!!

だって瑠璃に褒めて欲しいもんっ。

それに、
湖咲と違ってそんなヘマしないもんっ」

そっか、と瑞穂の頭を撫でる瑠璃。

「さて、
It's Show Time…

やられっぱなしになる気はサラサラないしね〜」

頭を撫でながらボソッと呟く。

その声は他の三人も聞いていた。
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