涙ーありがとうを君にー
「だだいま帰りました」
と瑠璃が藤宮の玄関で言うと、
奥から、優花と凜を除く皆がでてきた。
「とりあえず、
琥珀は脇腹を少し斬られましたが、問題ありません。
問題なのは、瑞穂の方で…
風邪をひき、熱があるみたいです。
既に、壊れています」
瑠璃が言い終わり、
琥珀が家に上がろうと靴を脱がして貰ってると、
「ふっふ〜
湖咲だあ〜いしゅき〜
ぎゅ〜
あれぇ、お耳真っ赤だお〜
どしたの〜?」
と、またギューをしてきた。
琥珀と瑠璃以外目を見開いている。
次の瞬間爆笑し始める。
「…湖咲、瑞穂を部屋まで連れて行きなさい」
滋行が湖咲に伝え、皆奥へ入っていってしまった。