涙ーありがとうを君にー


「驚くなよ。

…先程、お父様から連絡があってお前達の結婚が決まった。

式は、湖咲の誕生日だ。

これはお父様達の決定事項だから覆すことは無理だろう」

と、渋い顔をして懍(瑞穂の父)が伝える。


沈黙がながれる…



「「はあ!?」」

と、時間が経ってから二人の声がハモる。

眠気も何処かへといってしまった。

「そういうことだ。

お前達が愛し合っていてもいなくても、どうしようもないんだよ」
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