涙ーありがとうを君にー


物凄い速さで、
靴を履きかえ、
人の通らない道へはいると二人は人間とは思えない速さで駆けていった。


 「「ただいまっ」」

と、門をくぐると一旦別れ家紋のはいった正装に着替え、
道場へ向かう。

道場へはいると両親達が正装になり待っていた。

 「おかえり。

間に合ってよかったな。

さて、そろそろお父様達が着く頃だから、玄関に行かなきゃな」


今回は藤宮の門からくるらしい…

門から玄関までの数メートルに並び頭を下げる。


ガタン、
と音がしたので、御祖父様方がついたらしい…

目の前を三人の御仁が通りすぎ、
従者の人が門を閉める。

門が閉まると、
玄関の方からしわがれているがよくとおる声がした。
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