くるみるく
「ユイくーん…」
ユイくんがいた部屋は
何も無かった
いや、必要最低限の家具はあるんだけど
何もなさすぎるというか…
無機質な感じ。なんだろう、怖い。
「あ、出たんだね、服大丈夫だった?」
「あ、服は大丈夫なんだけど…
そ、それが…私の…下着が…なくて…」
「え?」
「ユイくん、知らないかな〜と思って…
疑ってる訳ではないんだけど!!
その…」
「いいよ
男の家来て、ものがなくなったら相手を疑うのは当然だよ
俺も、探して見ていい?」
「あ、うん、ありがとう」
…???
ユイくんが犯人じゃないのかも。
落ち着いてるし…探してくれるって
ちょっと安心
「ねぇみるく」
「ん?なぁに? きゃっ!!!」
「少し、眠っててね」
そこで私の意識は途絶えた