くるみるく
「質問はおしまい?」
黙り込むわたし。
1番聞かなければいけないことを、聞けない。
「おしまいだね。
実はさ、これからどうしようかなと思ってて…」
そんなユイくんの話を流しつつ、考える。
私をどこで知ったのか。どこで一目惚れしたのか。
電車で1時間の距離なら偶然駅で会ったりするかもしれないけど、住所特定するほどまで本気で好きになる人なんているのかな…
聞きたいけど、怖くて聞けない。
なんて返事が返ってくるのか…想像するだけで怖い。
「聞いてる?」
「あっ…」
顎をすっと持ち上げられる。
いわゆる顎クイ…
こんなときにされても、ちっともドキドキしない。
「聞いてない悪い子には、お仕置きだね」
「えっ、ちょっと待っ!!んんっ…ふあ…っ…」
ああ、まただ。
昨日の繰り返し。
と思ってたら。
「んん…!!!?!?」
ユイくんの手が
私の胸元に触れた。
「んんんんっ…!!!」
必死に抵抗しようとするけどやめてくれない。
「んん…んあっ…」
「…くるみってさ、すごい敏感だよね…
肌もスベスベだし、可愛い」
私の肌を撫でながら言うユイくん。
やだやだやだ。
そう思ってても抗えない。
「本当はさ、くるみも触ってほしいんじゃない?こんなに反応してさ…」
「な、なにいって…んっ…」
「…ふふ、可愛いくるみ…今は僕だけのくるみだね…」