くるみるく
そんなこんなで監禁生活3日目。
最後まではいってないけど、もう大分触られてる。
このままじゃ、犯されてしまう日も近い。
なんで私は逆らえないんだろう。
拒否しようとしても、結局拒否できない。
ユイくんも怖いけど、1番怖いのは、私自身。本当はあんな最低なユイくんを好きになってしまってるんじゃないか、って…
昨日以来、何回「愛してる」と言われただろう…何十回も言われた。
いわゆる洗脳というやつかもしれない。
あんな一方的な愛は経験したことがないから、私もおかしくなってるのかも…
どうやってここから抜け出せば…
「くるみ。おはよう」
「お、はよ」
「今日も朝から可愛いね…天使みたい」
…どこが天使なんだろう…
「ねぇ、くるみ。もう2日ぐらいお風呂入ってないけど、臭い気にならない?」
気になるに決まってる。
本当は昨日の時点で入りたかった。
だけど、入ったら…
何をされるか分からないから…
「お風呂一緒に入ろうよ、僕朝風呂派なんだよね」
そんなの知らないよ。
「私はいい。」
「…じゃあ入ろっか♪」
まるで聞いてない。
ガチャン。
手錠をベッドの鎖から外した。
あれ、もしかして、今って
「逃げるチャンスなんてないからね
ドアには内側からも外側からもロックかけてあるから」
…やっぱりだめか…
でも、鎖で繋がれてないことはかなりチャンス。いつか逃げ道を探さなきゃ。