私は暇じゃない
この、浮気者!
学生は時間があっていいよね~とか、この学部は時間あるでしょとか、よくある。
暇、というそれは私はわからない。暇ならやること見つければいい話だし、自分が暇だからといって他者に暇だからメールしよーとはならない。その辺、まこちゃんからはさらっとしてるよね、と言われる。
だが。
思えば、智治に暇だから会わない?と言われられたことも少なからずあったそれに、はいはいと従っていた自分がいた。今思うと馬鹿馬鹿しくてならない。
恋をしているからだろうけど、色々と整理をした今となっては、あーあと溜め息をつきたくなる。
だから、私は私からいうのだ。
私だって暇じゃないのである、と。
「みちる?みーちーるー?生きてる?大丈夫?」
机に突っ伏した私に、真上からふってくるまこちゃんの声は柔らかいものだ。
「いや、大丈夫じゃないだろ、それ」
「なに冷静に言ってるのよ。ここはやっぱりあいつをぶん殴ってやらないと!」
「だとしても、殴るのはみちる。お前じゃない」
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