恋人はご主人様
そのままファミレスに入って崎本さんと作戦会議をした。
タイプの話をすると、一気に暗くなった。
まあ…予想はしてましたけど。
「理想と現実は違う物ですよ。
明日から修学旅行ですし、これを使わない手はありません」
「そうだけど…でもさー」
「旅行中にカップルが出来る確率が高いのは気分が高揚しているからです。
告白までとは行かなくても、接近していきましょう」
ストローを噛む崎本さんに言う。
行儀悪いなぁ…もう。
本人がこれじゃ、どうにもならないじゃないですか
どうにかしてやる気になってもらわないと…。