恋人はご主人様
絢菜さんは静かに寝ていた。
テストがあったし…寝不足ですかね。
ぼんやりと寝顔を見る。
いつもの凛々しい表情が少し砕けてる。
寝顔、初めて見たかもしれない。
絢菜さんはいつも気を張っているから。
少しくらい安心してもいいのに…。
「……、きの?」
「おはようございます」
「…おはよう」
視線に気付いたのか起きてしまった。
機嫌悪くないみたいで良かった…。
「やっと当日ですね、沖縄楽しみです」
「ふふ、そうね。
ゴーヤチャンプル食べさせてあげるわ」
「いや…それは遠慮しておきます」