恋人はご主人様
―制服と男裝
翌朝 7:30
「樹乃、忘れ物ないー?」
「うん、行ってきます!」
愛犬のココを撫でて、玄関に出る。
自転車を押しながら、門に出た。
「わッ!!」
「ぅわ?!」
―ガシャーンッ!
驚いた拍子に、自転車が倒れてきた。
いた…っ、何か絡まってる?!
「ふふふ…」
この笑い声は…
「絢菜さん?!
朝から何やってるんですかッ!」
「オ ハ ヨ ウ」
「おは、ようございます…」
何で僕が睨まれなきゃいけないんだ…っ!