恋人はご主人様
―敵と真実
「本当に約束守って下さいよ!」
「はいはい、ほら静かにしてなさいよ」
もう…本当にわかってくれてるのかなぁ…。
「それじゃあ、入ってきなさい」
教室から声が聞こえて、中に入る。
急に転校生が来て、しかも同じクラスに…って、可笑しいだろう。
そんな可笑しな状況に巻き込まれてしまった僕・井上 樹乃。
「箕鳥 挨季(アイキ)です、よろしく!」
ちょ…笑顔見せたらバレますってー!!
「あいつ、可愛くね?」
「まじで男かよ…」
「女っぽくねぇ?」