恋人はご主人様



「ぐ、あぁ…っ」


僕はその人を受け止めて、USBを抜き取った。


「あ…!」

「さようなら」


―バキィッ

USBはソイツの頭突きで砕けた。


「ふぅ…、一件落着、ですね」

「まだよ」

「…え?」


無傷の松木を呼び寄せた。


「あなた…香奈ちゃんのことが大切なんでしょう?」

「…は?」


突然の女言葉に呆然とする松木に説明する。

説明しなきゃ意味わかんないし。



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