恋人はご主人様



「ぅ"…っ」


さすが絢菜さん…鋭いな。


「その雑誌のヤツも株で成功したらしいけれど、この様子じゃ株は無理ね」

「ん〜…でも…」

「それに今は不景気だし」

「それ早く言って下さいよッ!!」

「あら、私のせい…?」


キロッと睨まれる。

無意識に体が震え出した。


「や、その…ちが、」

「不景気を私のせいにしないでくれる?
 どうせなら…」


ゆっくりゆっくり、絢菜さんが僕に近づく。



< 58 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop