恋人はご主人様
草壁の話はあとで聞くとして、今はこっちね。
樹乃…授業、どうするつもりかしら。
明日から期末考査なのに。
仕方ないわね…、ノート貸してあげましょ。
新しく黒板に書かれた英文を書く。
…あ、樹乃筆記体読めないんだったっけ…。
もう、ほんっと世話がやけるわねっ!
自分のノートには筆記体で
ルーズリーフにはわざわざ1文字ずつ書いた。
はぁ、箕鳥 絢菜が聞いて呆れるわ。
いつからこんなに落ちぶれたのかしら。