恋人はご主人様
―道標とカン
ぞくり、と 悪寒で目が覚める。
冷暖房完備なのに、僕の腕には鳥肌がたっていた。
何だこれ…まだ寒い。
もしかして絢菜さんが変なこと企んでるんじゃ…
そう思って、ちらりと横を見る。
真剣に授業を聞いてノートをとる絢菜さん。
いつも通り…だけど胸がざわざわする。
絢菜さんが…何か企んでる。
阻止されないようにしなくちゃ!
―キーンコーンカーンコーン♪
「…樹乃、これ今の授業の内容。
あなたノートとっていないでしょう?」