アタシ…男子校に潜入しちゃいました!?〜キケンな男子に囲まれて〜
「おいっ…!」
後ろで晃の声がした。
でもそんな事にも気がつかないくらい、アタシはその光景に
現実から逃げ出したくなるその光景に…
ただア然と突っ立っていた…。
だって…その姿だけで分かるよ…。
顔にかかった白い幕をはずさなくても…
分かるよ…。
一体、何年一緒にいると思ってんのよ……。
アタシは静かに顔にかかった白い幕をはずすと、心の中で問い掛けた…。
ねぇ……流?
白い幕をはずすと、確かに流の顔だった…。
ただ…
涙が一筋も流れないのは…
あまりにも、流が穏やかな顔をして、眠ってるように見えたからだよ…?
ただ、少し居眠りをしているだけ…。
叩いたら、「なにすんだよ?」
って少し怒った顔でまた起き上がるような顔をしているからだよ…―――――。