三代目J Soul Princess
*24*

人「こらー!!!」

私は今、この狭い楽屋で追い掛け回されている。

紗「きゃー♪助けて直己さーん♪」

直己さんの胸に飛び込んだとき。

人「うっ、うう…」
己「あーあ…直人さん泣いちゃった…」

直人さんがうつむいて顔を押さえた。

紗「え!直人さん、直人さん?泣かないで」

私は駆け寄り、顔を覗き込んだ。

人「捕まえた!!!説明してもらおうか!!!」

それと同時くらいに直人さんは私を抱きしめた。

紗「うわ!騙された!!」
臣「紗奈ーどういうことー」

私が騒いでいると、広臣さんが見つめてきた。

紗「わかりましたわかりました!ちゃんと話します!」
隆「俺倒れそう」

隆二さんは泣くフリをしている。

紗「みんなに言わんかったのは、ほんまにごめんなさい。でも、これで自分磨きできて、もっともっと三代目に貢献できるようになると思うんです!だから、許してください、お兄ちゃん!」

メンバーにきちんと話したのは初めて。私の気持ち、伝わったかな。

岩「あーーうーーー」

剛典さんはうなだれた。

エ「紗奈、体は大丈夫なの?」
紗「大丈夫です!無理はしません!」

エリさんは私の心配を優先してくれる。

健「とか言ってすんのがお前やん」
紗「そんなんみんなするやろ?」
健「せやけど」

健ちゃんは、言い方は怖いけど、それでも心配してくれてるのはわかってるよ。

紗「私は大丈夫です!応援お願いします!」

私は深く頭を下げた。

人「…もう特別に許す。けどほんとにGENEに入りたいとか言うのはなしだからな!?」
紗「わかってます!」
己「がんばって」
紗「ありがとうございます!!」

やっぱり直人さんも直己さんも、偉大な先輩だな。

臣「三代目優先しろよ」
紗「もちろんです!」
隆「ハグさせて」
岩「ずるい俺も」
臣「俺も俺も」

甘えん坊の3人が私に抱きついてきた。

紗「へへ、みんなおいでー!!」

私が言うと、直人さん、直己さん、エリさんも抱きついてきた。そんな中、健ちゃんだけは来なかった。

健「…」

たぶん、告白のことをまだ気にしている。

紗「健ちゃん?はよおいでや!」

でも気にしてないフリしないと、やっていけないでしょ?

健「なんでお前そんな……もうええわ、おりゃ!!」
全「ぎゃーー!!」

健ちゃんもなにか、吹っ切れたようだった。

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[紗奈に抱きついている三代目]

今日はビッグプロジェクトの詳細を
三代目にサプライズ発表しました!
そのときの反応。

#みんな泣きそう
#私大爆笑
#なんで泣きそうなんかは秘密
#みんなも楽しみにしてて
#近々発表するで
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@やばい!みんな仲良し!
@すごく楽しみです♡♡
@紗奈、顔埋もれてるw
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