キミがいること
サヨナラ
美波side


いつものように家に帰ると、家の鍵が開いていた。


中に入ると、お母さんの靴があったからこの時間に帰ってくるのは珍しいなぁって思いながら


「お母さんいるの〜?」


とリビングに入ると、キャリーケースや大きなボストンバックにいろいろ物を詰めていた。


「出張?」


「出張じゃないわ。お母さん、仕事でイギリスに住むことになったの。二度とないチャンスだから挑戦したいの」


「…そっか。」


お母さんはいつだって私より仕事を優先し大事にする。


お母さんが仕事をするのは私のためだってずっと思ってた。
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