キミがいること
寂しいって気持ちがなかったわけじゃない。


でも、お母さんが頑張ってるんだから邪魔しちゃいけない…ってずっと我慢してきた。


だから、今も「行かないで。私のそばにいて…」とは言えなかった。


チャンスだから。そう言ったお母さんの仕事の邪魔を私はしたくなかったから。


「気をつけてね…」


それだけ言って私は雄大の家に向かった。


今、自分の部屋で1人になると泣いてしまいそうだったから。
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