itはヴァンパイア
「また俺を…閉じ込めておく気か?」



「大切に育てていたと言え。それより今日はめでたい日だ!」




親父の後ろからおずおずと入って来たのは、ピンクを基調にした甘ったるいドレスを着た女だった。



俺は一瞬にしてあることが頭をよぎった。






「誰だよ…そいつ…。」



俺は唸るように言った。




「これルイチェル、紳士な振る舞いはできんのか?ベルが怖がっているだろ?…さっ挨拶を…。」






ベルという奴は1歩前に出て、ドレスを少し持って俺にお辞儀をした。










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