itはヴァンパイア
「どういうつもりだ!?」



「何がかな?」




親父は自慢の白いヒゲを触りながら、ソファーに腰をおろした。


「ベルの事だ!」



「何を言っている。お前ももうすぐ妻をとると思っていただろ?」





見透かすような目で俺を見てきた。



「遅すぎたくらいだよ。…式は1週間後だ!」





俺は、やはり逃げられないのか?












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