お兄ちゃんと秘密のキス
「ゆめか…あのね…?」
──「やっぱり。」
彼女は話を聞き終わって、ただ一言そう言った。
「え…」
「気づいてたよ。前から。」
「えっ!!いつから?」
そんな私に彼女は微笑みながら、
「さあ?」
なんて、余裕をかましている。
全く。
ゆめかには、かなわない。
「ひかるのね、お兄ちゃんの話をする時の目が、
違ったんだ。
それで、あーなんか、ひかる恋してんなぁって…
ほら、あたし妙に感良いからさ?」