お兄ちゃんと秘密のキス
どうして…。
かなた君ひどいよ…。
「やめ…て…んンッくだッさ……おに…ぃッはぁ!ちゃん……。」
お兄様だなんて絶対言いたくなくて、勝手にお兄ちゃんに変えた。
「よく出来ました☆」
かなた君…
いや、お兄ちゃんは、
そう言うと唇を離した。
「もしかして……ファーストキスだった?」
私は必死に唇をふく。
「ごちそーさまでした。残念だけど、俺ホントはこういう性格だから。」
「ひどいよ…ッ」
ひどすぎるよ……
いつの間にか、私の頬に、一筋の涙が伝っていた。